ニューイヤー・イブ・コンサート1988 [DVD]
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ジャンル: | ミュージック クラシックDVD 洋楽 音楽
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人気ランキング: | 79156 位
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参考価格: | ¥ 5,460 (消費税込)
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カラヤン+BPO VS キーシン
カラヤンは介添えなくしては歩けない状態でしたが、映像が遠写のためよく見えませんでした。
1曲目はプロコフィエフの「古典交響曲」。悠々と指揮するカラヤンとベルリンフィルの演奏は、「良くも悪くもカラヤン的」といえるものでした。
2曲目はチャイコフスキーのピアコン1番。
ここでキーシンが登場しますが、膝を屈伸しないロボット歩き。その後、ぎこちないお辞儀でこれまたロボット状態。でも一旦演奏が始まると「17歳の神童」に大変身し、カラヤン+ベルリンフィルと対等に演奏してガップリ四つ相撲という感じでした。
この映像および演奏を見て、以下のことを感じました。
・テンポはやや遅い感じ。トスカニーニ&ホロヴィッツと比べたら、とてもとても遅いです。
・それでもベルリンフィルはキーシンに負けじという意地を感じる演奏でした。余裕が感じられたのはカラヤンと安永さんだけかな。
・ライナーノートにも書かれていますが、第1楽章の途中、カラヤンがキーシンに「もっとソフトに」と指示を出し、キーシンが即時に対応すると、「それでいい」とうなずくシーンがはっきり見て取れ、驚きました。
・やはり第1楽章の途中でピアノソロの部分がありますが、ベルリンフィルのメンバーも、映像の端に映っているカラヤンも、ただ「待っている」というのではなく、キーシンの演奏に「聴き入る」という面持ちであったことは、キーシンのレベルの高さの証明なのかなあ。
この後カラヤンは亡くなるまでに、BPOと1989年3月27日イースター音楽祭、VPOと1989年4月23日ムジークフェラインで競演し、また同年ブルックナーの録音も行っていますが、我々が見ることの出来る市販映像は、もしかしてこれが最後なのかもしれません。
そう思うと、何やら厳粛な気持ちになってしまいました。
「永い闘病と苦悩の末に・・・」
しかし、観客を見るカラヤンの笑顔はとても嬉しそうでした。
カラヤンとキーシン、一期一会の名演。
クラシック界の帝王カラヤンが、ベルリンフィルを指揮した最後の映像。奇しくもキーシンにとっては初めてのカラヤンとの協演。音楽の全てを悟りきったカラヤンと生気漲るキーシンとの協演。これが最初で最後となったことは残念でならないが、せめてDVDとして堪能できることは幸いなことである。音楽の演奏だけでなく、その映像にも厳しいこだわりがあったカラヤンだけに何度も見直したくなる一枚である。
珠玉の作品
才能あふれる音楽家たちがカラヤンを中心に すばらしい音とパフォーマンスを披露しています。 特にキーシンとの演奏は言葉に表現できません。
ソニー・ミュージックレコーズ
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